自立支援医療制度とは

自立支援医療制度(精神通院医療)とは、「統合失調症等の精神疾患を有するもので、通院による精神医療を継続的に必要とする者」に対して「心身の障害を除去・軽減するための医療について、医療費用の自己負担額を軽減する公費負担医療制度」と定められています。障害者総合支援法に基づいて制定されています。普通の風邪と比較すると精神疾患は通院が長引いて、病院代が多額になってしまいますよね。その費用の負担を軽減しようと制度化されたのがこの自立支援医療制度です。病院を1か所指定して、そこの病院に受給者証を提示すれば料金の負担が軽くなるシステムです。指定した以外の病院や指定病院でも心療内科以外の目的の通院では適用されないので注意が必要です。

制度を活用して通院費を抑えよう

この自立支援医療制度は、病院で掛かる再診料、カウンセリング料、デイケアに始め、薬局でも適用されます。申請方法ですが、お近くの市町村窓口に診断書と申請書を提出すると、大体3ヵ月ぐらいで受給者証が送付されます。適用は窓口に申請した日なので、受給者証をもらったら病院・薬局で申請した日から受給者証をもらった日までの払い過ぎた分をさかのぼって払い戻ししましょう。また、申請しても必ず承認されるという訳ではないようなので、自分の疾患は当てはまるのか主治医に事前に相談してから申請した方が確実です。この制度に承認されると窓口負担額が1割で済み、さらに、月に支払う上限額がその人の収入によって設けられます。1割の窓口負担額でも多額になる場合、上限額を超すと負担が0円になるのです。月々の支払額は受給者証と同時に交付される自己負担上限額管理票という冊子で管理出来ます。制度を上手に利用して月々の通院費を抑えましょう!